がん検診について
暑い日が続きますが、変わらず熱中症対策を忘れずに
日中は30度を超える日も多く、熱中症の危険が高まっています。こまめな水分・塩分補給、そして室内での適切な冷房使用を心がけましょう。
さて、魚沼市ではこの時期、町のがん検診が行われています。
大腸がん検診(便潜血検査)は、必ず受けていただきたい検査です。 ごく簡単にでき、早期の大腸がん発見に非常に有効です。陽性となった場合には内視鏡での確認が必要ですが、陰性であっても毎年継続することが大切です。
一方で、魚沼市では胃がん検診は現在バリウム検査のみですが、消化器内視鏡専門医である私個人の意見としては、より正確で安全な胃内視鏡検査をおすすめしたいです。
◆バリウム検査と胃内視鏡検査の違い
- 検査方法:
バリウム検査は造影剤(バリウム)を飲み、X線で胃の形や凹凸を確認します。内視鏡はカメラを直接胃の中に入れ、粘膜を直接観察します。 - 精度の違い:
内視鏡は早期の小さな病変や色の変化も直接確認できます。さらに、変化があった場所の組織を直接採取(生検)して、顕微鏡での検査(病理検査)を行い、癌なのかどうかやピロリ菌がいるかどうかの確認ができます。一方、バリウム検査では早期のがんや平坦な病変が見逃されることがありますし、組織採取はできません。 - 安全性の違い:
バリウム検査はX線被ばくがあり、便秘、腸閉塞、まれに憩室炎や腸穿孔などの合併症があります。内視鏡には被ばくはなく、検査に伴う合併症は非常にまれです。 - 追加検査の有無:
バリウム検査で異常が見つかると、結局は内視鏡検査が必要になります。最初から内視鏡を行うことで、診断から治療方針決定までがスムーズです。
また、糖尿病をお持ちの方は、胃がんや大腸がんを含め、複数のがんの発症リスクが高いことが多くの研究で示されています。糖尿病治療中の方こそ、定期的ながん検診を欠かさないことが重要です。
当院では「苦痛の少ない内視鏡検査」を心がけています。経鼻内視鏡(鼻から入れる胃カメラ)や鎮静剤を使用した検査にも対応し、経験豊富なスタッフが丁寧に行います。
胃がん検診をより精密に受けたい方、腹痛・胸やけなど症状がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
2025年8月13日 院長 森田慎一