生活習慣病の管理と熱中症予防のお話
こんにちは。気が付けば6月も終わり、魚沼市でも梅雨真っ只中。。。のはずなのですが、雨の日があったかと思えば、30度を超える真夏日が何日も続くこともあり。今年は特に体調を崩しやすい時期ですね。
当院に通われている高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の患者さんにとって、「日々の適度な運動」はとても大切ですが、「天気が悪くて歩けない」「暑すぎて運動する気になれない」という声も多く聞かれます。
この時期は、無理せず、できる範囲での運動を意識していきましょう。
◆ 「少しでも体を動かすこと」が大切です
ウォーキングが難しい日には、室内での軽い体操やストレッチでも十分効果があります。
冷房の効いたお部屋で、テレビを見ながらの足踏みや、椅子に座っての体操など、工夫しながら体を動かしてみましょう。
とくに糖尿病の方は、筋肉を動かすことで血糖値が安定しやすくなることが知られています。
「短時間でも毎日続けること」が、将来の健康につながります。
◆ 蒸し暑い日の運動にはご注意を
梅雨時期は湿度が高く、汗をかきにくく、体温がこもりやすい状態になりがちです。
そのため、この時期は晴れた日でも、以下のような工夫がおすすめです。
– 早朝や夕方の涼しい時間に歩く。また、魚野川河川敷などアスファルトの道路に比べて涼しいコースを選ぶのも良いですね。。
– 室内でのラジオ体操や動画を見ながらのストレッチ
– 定期的に水分補給をする(糖分を含まない麦茶や水がベスト)
◆ 熱中症のサインに注意
「なんとなくだるい」「頭が重い」「食欲がない」などの症状は、熱中症の前ぶれかもしれません。特に高齢の方や糖尿病の方は、暑さを感じにくく、体温調節がうまくできないことがあります。
また、汗と一緒に塩分が失われることで、普段安定していた降圧薬の効果が強く出てしまい、収縮期血圧が100を下回るほど低下してフラフラするという方もこの時期には少なくありません。
このような時は、まずご自宅で血圧を測定していただき、気になる場合は遠慮なく当院にご相談ください。
◆ 最後に
生活習慣病の管理には、「お薬」だけでなく、「食事」と「運動」が大切な柱です。
この時期の気温や天候に合わせて、無理のない範囲で体を動かすことが、健康維持につながります。
ご自身の体調をみながら、できることから少しずつ取り組んでいきましょう。
2025年6月30日 院長 森田慎一