🍀院長’s コラム【内視鏡紹介③苦痛を抑え、安心して受けられる検査を目指して】

鎮静薬「レミマゾラム」を使用した内視鏡検査

「内視鏡検査は怖い」「以前つらい思いをしたから、もう受けたくない」、そんな声を患者さんからよく耳にします。
当院では、内視鏡検査に対する不安や苦痛を少しでも和らげるために、希望される方に鎮静薬を使用した検査を提供しています。今回は、当院で使用している鎮静薬「レミマゾラム」についてご紹介いたします。

鎮静薬:レミマゾラム(アネレム)
当院で使用しているレミマゾラム(アネレム)は、近年登場した新しい鎮静薬です。
この薬は、
投与後すぐに穏やかな眠気が訪れ
検査終了後にはすばやく目が覚める
という特徴があり、内視鏡検査に非常に適した薬剤です。
実際には、検査終了後速やかに目が覚め、検査後10分ほどで診察室まで移動し、しっかりと検査結果の説明を聞いていただけるほどです。
多くの方が「検査中の記憶はないけれど、説明はきちんと覚えている」とおっしゃいます。30分ほどでご帰宅が可能です。
また、レミマゾラムの最も優れている点は、呼吸や血圧への影響が少ないため、高齢者や基礎疾患をお持ちの患者さんにも安全に使用できる薬です。
本年夏には、内視鏡検査時の鎮静薬として正式に保険適用となる予定であり、今後さらに広く使われることが見込まれています。

鎮静下内視鏡の経験豊富なスタッフが対応
当院では、治療内視鏡や鎮静下での検査経験が豊富なスタッフがそろっており、内視鏡検査時の安全管理にも十分に配慮しています。この新しい鎮静薬 レミマゾラムについても、県内でいち早く使用を開始しており、使用経験数も豊富です。
すでに当院で鎮静内視鏡を受けられた患者さんからは、「寝ている間に終わって、全然つらくなかった」「こんなに楽ならもっと早く受ければよかった」――このようなお声をいただいており、満足度の高い検査体験につながっています。

鎮静を希望される方へのお願い
覚醒状態は良好な薬剤ではございますが、大変恐縮ですが鎮静剤を使用された場合は、当日の車・バイク・自転車の運転は禁止とさせていただいております。
ご家族の送迎または公共交通機関のご利用をお願いいたします。
また7月より当院横に専用駐車場が増設されます。駐車可能台数も増えますので、検査当日はお車で来院いただき、帰りはタクシーや公共交通機関のご利用で帰宅、翌日お車を取りに来てもらうなどにつきましても柔軟に対応させていただく予定です(ただし、駐車場内での事故・トラブルにつきましては、当院では一切の責任を負いかねますのでご容赦ください)。詳細につきましては、医師またはスタッフまでお気軽にご相談ください。

検診や症状からのご相談もお気軽にお申し出ください
魚沼市でも、胃がん・大腸がん検診の時期になりました。検診で精密検査が必要と指摘された方はもちろん、バリウムを飲むのが苦手だ、内視鏡検査が怖くて検診自体受けたくない、そのような方には、ぜひ胃がん、大腸がん検査を嫌えんすることなく、鎮静での内視鏡を一度ご検討いただきたいです。
また、腹痛・下痢や便秘などの便通異常がある方・便に血が混じったけど痔があるからそのせいだろう(たとえ痔があっても大腸がんがある可能性はもちろんあります)、そのような方も、ぜひ一度ご相談ください。
「苦しくない」「怖くない」内視鏡検査を、この魚沼市で提供し、胃がん、大腸がん患者さんを早期の完治できる段階で診断することが私たちの目標です。
不安を抱えたままにせず、安心して検査を受けていただけるよう、これからも環境づくりに努めてまいります。

2025年6月16日 院長 森田慎一